「まなびあい」を勉強してきました(3)

「まなびあい」を実践する教室において、先生が何をするかといえば「場を作る」役割を果たすわけです。

全員が互いに尋ね・教えあって、みんなで目標をクリアしていく、そんな雰囲気の教室。いいじゃないですか。

「全員が」「みんなで」というのが非常に重要で、この雰囲気は特に勉強に苦手意識のある子にとって、できない・きらい・やらない・さらにできない・さらにきらい、というスパイラルにはまり込まない為の強力な助けとなることでしょう。

点数として数値化されるものである以上、成績には必ず順位があり、最下位の子が生じます。だからといって、その最下位の子が、その科目を「好き」だと思っていけないはずがありません。最下位の子が「できない」子である必然性もありません。まだうまくまとめられませんが、ここからなにか大切なことが見えてきそうな気がします。

また、「場を作る役割」なんて言い方をすると、難しそうですが、「クラス全員が満足してのびる授業を毎時間きっちり提供する」、などという課題に比べたら随分とハードルが低そうです。担任の先生の「あたり、ハズレ」なんてことが云々される昨今ですが、教師の才能に依存しないノウハウとしての魅力も「まなびあい」にはありそうです。

しかも、最初にがんばって「まなびあう」環境をつくれば、先生の負担はどんどん減っていくわけで、この点も重要だと思いました。どんなにすばらしいものでも、大変で、その大変さが減っていかないとしたら、それに取り組み続けていくことが出来る人は殆どいないのですから。

「まなびあい」今後も注目していきたいと思います。

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