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保護者の皆様、先生方、全ての大人の方へ

こんにちは、池田俊明と申します。 反復学習に苦しむ子ども達を支援することを目的として、2004年に「まなゲーらんど」を開設してから、はやいもので、まもなく10年になります。 この頃は学校で授業させてもらう機会も増えました。子ども達、先生方、保護者、そのほかたくさんの人たちから様々に学んできました。この10年で(さらにはそれ以前の塾経営時代の経験もあわせて)、考えた事・分かった事など、少しお話させて下さい。ちゃんとお話しようとすると膨大になるので、ほんの少し。

子どものせいにして逃げるのをやめる

やる気がない、言ってもやらない、なんて言葉で、子ども達のせいにして逃げるのはもうやめましょう。そんなのは今すぐやめて、彼らの為に、私達に何が出来るかをもっともっと真剣に考えましょう。私達大人が慣習や思い込みにとらわれ、それを子ども達に押し付ける行為が子ども達を傷つけ、損ない続けているのです。

やる気のない子なんていない

塾時代も含めると15年以上に渡って、小学生から大学生までたくさん見てきましたが、やる気のない子なんて、本当はどこにもいないのです。周囲の人間に、そう見なされている、たくさんの子ども達は、実はやる気を「押し潰されている」子ども達なのです。

勉強ぎらいになるのはやる気が「ある」から

そもそも、やる気なんて「なくせるもの」ではありません。人間の本能的欲求なんですから!やる気があるから、やれない自分・出来ない自分に苦しむのです。その苦しみの表現が「勉強なんて嫌い」というカタチをとって現れるのです。ここを誤解してはいけません。

「やれる」をつくる

学力に関して言えば、多くの場合、問題は「分からない」ことより、実は「取り組めない(繰り返せない)」ことにあるのです。まず「やれる(取り組める・繰り返せる)」をつくること。全てはそれから始まります。(そういう意味では別にゲームでなくたって全然構わないのです。)

ゲーム=「やる」を応援する工夫の塊

ドリル演習をゲーム化することは、例えばプリントのはじに漫画のキャラクターをおいて子どもの目をひこうとするような行為とは、根本的に異なります。 ゲームは、意欲を大切に守り育て、取り組む→続くを促していく工夫の塊です。 ドリルのゲーム化は、それらの支援機能を加え、ドリルそのものをアップグレードする行為に他なりません。

ゲームが変える、子どもと勉強の関係

誤解されやすいのですが、子ども達は「ゲームにつられて」課題に取り組むのではありません。ゲームという形式を用いる事で、自分達と勉強の関係が変化することを感じ取っているのです。

仕事から遊びへ

学力の高低にかかわらず、ほとんどの子ども達にとって勉強は「お仕事」になっています。 やらないといけない(らしい)ので、仕方なくやること。出来るだけやらずに済ませたいと思いながら、やらされていること。このことは「大事だけど嫌い」という彼らの言葉に端的にあらわれています。 これは勉強という権威に、子ども達が支配されているということでもあります。

子ども達の意欲を「解放」する

ドリルを子ども達が「ゲームだ」と捉えた瞬間、劇的な変化が起こります。「遊び」となった勉強は、子どもを支配する力を失い、主導権は子ども達に戻ります。一旦そうみなされた「課題」は、攻略されるのを待つ「クエスト」に過ぎません。 この関係性の変化こそが、彼らの主体性を回復し、見る人が「これ本当に勉強してる顔?」と疑うほどの笑顔を引き出すのです。

何の取り柄もない従来の紙ドリル

◎効果的な反復学習に重要な要素

1:楽しく取り組む
2:主体的に取り組む
3:必要十分な問題数の消化
4:素早く的確なフィードバック

◎紙のドリルの性質

1:単調/退屈
2:やらされている感
3:問題数の不足または過多
4:採点までノーリアクション

こうしてみると、紙のドリルには「良いところ」がひとつもありません。 ではなぜ、そんなものがずっと使用されているのか、理由はひとつ、 「他に何もなかったから」でしかありません。

恐るべき勉強の「副作用」

紙のドリルを「仕方なく」使い続けてきた事で、子ども達(かつて子どもだった私たちも)は、その恐るべき「副作用の連鎖」にさらされ続けてきました。ざっとあげると、

・学ぶことを「つまらない・価値のない事」と感じるようになる
・勉強を「いやいや・しかたなく取り組む事」と感じるようになる
・「やらないといけないことだから」と物事に受身で取り組むようになる
・勉強が嫌いな「自分」をダメだと思うようになる

ドリルによる習得はもちろん重要なのですが、それがこれほど巨大なリスクを伴っているものだということに、我々大人はもっと自覚的であらねばなりません。そして「伝統」を後輩に強要するバカな先輩になってしまわぬよう注意しなければいけません。

家庭で学校で日々行われている「虐待」

誤解を恐れず言ってしまうと、退屈に弱い現代の子どもに、従来のようなドリル演習を強要することは、「虐待」以外のなにものでもありません。子ども達は、怠惰なのでも、意欲がないのでもなく、苦痛に耐えられない状態なのです。 無理に取り組ませようとすればするほど、子どもは傷つき、親や先生との関係は悪化するばかり、もちろん学習効果も期待出来ません。

技術的な壁が「蛮行」をのさばらせてきた

すでにお話したように、こんな野蛮なツールが生き残っているのは「他になかったから」に過ぎません。紙のドリルに、まるで存在意義があるように感じるとしたら、それは単に「長く使われてきた」ことによる錯覚にすぎません。 近年になり、コンピュータ技術(ハード)と繰り返しを楽しむ為のノウハウ(ソフト)の発達と普及が、楽しく効果的な反復学習の実現を可能にしましたが、私達大人は、錯覚に基づいて、子ども達に苦痛なばかりで何の取り柄もないやり方を強い続けています。

苦痛に耐えることに意味があるという誤解

つらい勉強を頑張る事に価値があるという誤解があります。将来退屈な仕事に耐えるためのトレーニングという詭弁があります。 筋肉は負荷によって強化されますが、心にそんな現象は起こりません。ただ擦り減るのみです。また、そんな磨耗しきった心でなければ従事できない仕事に子ども達を就かせたいと、いったい誰が望むのでしょうか。

勉強観から職業観へ

子ども達の勉強観は、多くの場合、そのまま職業観へと直結します。子ども達の抱く負の勉強観が後に社会全体にもたらすであろう不利益が一体どれほどのものか。考えてみると恐ろしいほどです。

これからの方法を全ての子ども達へ

私は、勉強との関係を正常に保つためのサポートを、全ての子ども達に届けたいと願っています。無料で利用できる状態の維持にこだわるのもそのためです。 ゲームという、デジタルなコンテンツにして配布することにしたのも同じ理由です。まなゲーたちは私の分身として、24時間365日、たくさんの子ども達の手助けをしています。

皆さんの力をお貸しください

しかし、まだまだ全然足りていません。 ひとりでも多くの子ども達が、勉強に使われるのではなく、勉強をこき使って自分の目標へと進めるようにするために、皆さんの助けが必要です。 より良いコンテンツが、より効果的に、より広範にわたって、子ども達をサポートできるようにするために、この取り組みはあらゆる種類の手助けを必要としています。 皆さんの力をお貸しください。興味を持たれた方は是非お問い合わせ下さい。

募集と依頼受付

講演/セミナー依頼

活動を通して得た豊富な知識や経験に基づき、子供向け、保護者向け、親子向け、先生向けなど様々なテーマで、代表:池田がお話させて頂きます。ご予算等ご相談に応じます。

出張授業・ゲストティーチャー依頼

学習ゲーム体験やキャラクターデザインを通じて勉強をしっかり向き合い考える時間を作ります。コマ数・ご予算等、お気軽にご相談下さい。

サポーター募集

開発・運営予算面で活動を支えていただくサポーターを募集しています。

インターン募集

基礎学力保障、学習ゲームの開発や普及活動に関心を持ち、一緒に取り組んでくれる学生インターンを募集しています。

プロボノ募集

主にデザインや技術面で活動を支援してくださる専門職ボランティアを募集しています。

メンバー募集

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パートナー企業・団体募集

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